こんにちは、現役看護師のAMEです。
4月になると新人看護師が入社してきます。
しかし、入社して何日か経過すると辞めたいと考えることが増えていきます。
これは、どの看護師も新人時代に辞めたいと誰もが1度は思うことでであり、決しておかしいことではありません。
もちろん、現役看護師のわたしも新人時代には辞めたいと思うことは何度もありましたし、今でも働いていると辞めたい感じることが多々あります。
今回は新人看護師が辞めたいと思う理由や看護師が辞めたい理由について紹介するので参考にしてください。
新人看護師はどんなときに辞めたいと思うのか?
新人看護師はみんな辞めたく思うの?
新人看護師は入社まもなくして辞めたいと感じることは多々あります。
新人看護師、すでにやめたい
— 千紗▷看護師なり (@nili_my) April 1, 2020
看護学生のとき、新人看護師なった子が仕事やめたいやめたいって言ってるの聞いて、なんでそんなこと言うの?って思ってて、私は看護師なったその子が羨ましかったし、ようやく看護師になったのになんでそんなことって思って不快だったんだけど、今になってその気持ちが分かるなぁって思うキツいんだよ
— スン (@sun_1203) September 18, 2019
新人看護師の心境〜8月編〜
・仕事の出来なさを実感して辛い。
・以前怒られたことで再度注意され、先輩に呆れられて辛い。(直そうと必死)
・時間内に自分の業務が終わらなくて辛い。(終わらせようと必死)
・できない子認定されてる気がして辛い
・死にたい
・やめたい— ぴの (@pino__piko) August 3, 2019
新人看護師はみな、入社後に誰しもが辞めたいと思うのはもはや当たり前、仕方がないことです。
患者様の顔や疾患、ケアを覚える、先輩看護師の顔と名前を覚える、物品の場所、薬品の種類や作用などを学習など覚えることも、学習しなくてはいけないことたくさんあります。
そして、先輩看護師とともに患者様への対応の方法など沢山のこと一気に伝えられ、パンク寸前となってしまいますよね。
あなただけではなく、いつも指導する先輩看護師も師長もみな新人看護師時代は辞めたいと感じ、時には辛くて泣くこともありました。
そして、同時期に入社した全国の同期も辞めたいと思っています。
新人看護師の離職率は高い?
2016年の看護協会の調査で、日本の看護師の離職率は新卒看護師は7.6%、常勤看護師は10.9%です。
この離職率は以下のグラフでもわかるように数年ずっと横ばいの状況が続いています。
毎年新人看護師は約5万人ほど看護師の国家資格に合格し看護師として働いています。
そのため、新人看護師のうちおよそ約12人に1人の新人看護師は離職していることになります。
新人看護師も現役看護師も辞めたい理由は同じ?
新人看護師も現役看護師も辞めたいと思う理由は共通しています。
新人看護師、現役看護師の辞めたい理由について紹介します。
看護師が辞めたい理由
ナース人材バンクの調査によると、上司に伝えることができなかった退職時の本当の理由として多いのは人間関係だということがわかっています。(参考:ナース人材バンクの転職の知恵袋)
(引用:ナース人材バンクの転職の知恵袋)
退職理由の約3割がいじめやパワハラ、上司への不満など人間関係にまつわること、そして約2割が労働環境への不満、仕事内容への不満・不安など仕事環境や内容に関すること、次いで、給与や待遇への不満となっています。
看護師の辞めたい理由の3つについて詳しく紹介します。
人間関係に不満
看護師という職業は患者さんをチーム全体でケアしていくことが多いです。
しかし、看護師と言っても年齢層、性格、ケアの仕方など様々な人がおり、みんな気が合うかといえばそうとも限りません。
中にはパワハラ・マタハラなどの嫌がらせを過去に受けた経験のある看護師も多くいます。
これは、新人看護師、現役看護師に関わらず、人間関係に不満があると円滑に看護師の仕事を行えません。
仕事環境・内容不満
看護業界は慢性的に人員が不足しています。
新人看護師への教育も十分に時間をかけて行えないばかりかすぐに即戦力になってもらおうと詰め込むように教えている現場はたくさんあります。
常に切迫した業務に追われているという現場からの声が非常に多いです。
そして、その人員不足から、残業時間や夜勤時間の増加、勤務希望もあまり通った試しがないという方も大勢います。
新人看護師の残業時間は多い傾向にあり、わたしが新人の時も夜の10時まで残業をしていた経験があります。
そして、新人を指導する立場になってからも、新人教育のために夜7時まで残業もざらにありました。
以下の表でもわかるように年々残業時間、夜勤時間は増加しています。
(引用:メディカルサポネット)
(引用:日本看護協会News Release)
そして、夜勤が多い職場では離職率が増加するという因果関係もわかっています。
(引用:日本看護協会News Release)
この調査に回答した病院全体が10.9%に対し、夜勤時間が72時間以上の看護職員の割合が30%を越える病院から11%強となっていることがわかります。
高齢化社会になり、患者層が高齢になったために介助の必要な患者様も多いです。
夜勤は日勤よりも人数が少なくなりますが、その仕事量は多いです。
夜勤が増えたことで、体力的にも精神的にも厳しいと感じ、退職を選ぶ看護師は決して少なくありません。
特に新人看護師はまだ夜勤に入ったばかりの頃は緊張が長時間続くので心身ともに疲れてしまいます。
そして人員不足が要因しているせいか、希望した勤務が通らないことも多いです。
以下の表でわかるように有給習得率は年々減少しています。
(引用:メディカルサポネット)
有給の習得率が減少していることからも、気分転換に旅行へ行きたいなと思っても連続で休みをとりたいと思っても、中々希望は通りません。
(引用:メディカルサポネット)
前回の調査と比較すると2017年度を見ると48時間連続での休暇がとれなかった方が8.2%まで増加しています。
残業も多い、夜勤時間も増えている、有給もとれないとなると看護師の仕事は労働環境が悪いと言えます。
このような勤務が続くと考えると新人看護師だけでなく、看護師の多くが辞めたいと思うようになるのは仕方がない状況ではないでしょうか。
給与・待遇への不満
看護師の平均給与は年々徐々に増加していることをご存知でしょうか?
(引用:日本看護協会News Release)
基本給が2016年度と2017年度では2017年度が僅かに増加している傾向にあります。
しかし、前述通り、残業や夜勤時間が増えている一方でこの給与が妥当なのかと考えると安いと感じる看護師が多いです。
まとめ
新人看護師が辞めたいと思うことは看護師の労働環境が良くないこともあり仕方がないことだと思います。
新人看護師だけでなく、その他人間関係や給与面に不満を感じている現役看護師も多くいます。
どうしても、その職場が合わないと感じるのであれば、新人看護師であっても体調を崩す前に退職することを勧めます。
新人看護師でも転職できる方法はあるので、無理をして体調を崩さず、悩んでいるなら誰かに相談するなど何事も溜め込まないようにすることが大切です。
先輩看護師も通ってきた道です。
新人看護師のみなさん、身近な先輩看護師に悩みを打ち明けることで何か悩みを解消するきっかけになるかもしれませんよ。
新人看護師が看護師を辞めたいと思ったら、ぜひ、この記事を参考にしてくださいね。