看護師を辞めたいと思うほどのミスをしたらどうすべき?

こんにちは、現役看護師8年目の雨芽です。

 

看護師は患者様の命に直接関わることの多い職業です。

 

そのため、少しのミスでも許されないという緊張感が常にありますよね。

 

しかし、患者様に関わらない業務上のちょっとしたミスであったり、時にはインシデント・アクシデントなどと呼ばれる患者様に関わる大きなミスが稀に起きてしまいます。

 

どんなに気をつけていてもヒューマンエラーは起こってしまいます。

 

ミスをしたとき、特に患者様に関わるような大きな失敗をしたときは特に“自分は看護師に向いていない”、“看護師をやめてしまいたい”と思うことありますよね。

 

わたしも2年目の時に患者様に関わるインシデントを引き起こしてしまい、ミスをして看護師に向いていないのではないか、この場から消えてしまいたいなど考えとても落ち込みました。

 

今回は看護師が思わず辞めたくなるミスを起こしやすい状況対策について紹介します。

 

思わず看護師を辞めたくなるミスの例と対策

わたしは看護師として8年病棟に勤めていますが、まず大前提として誰でもミスを引き起こす場合があるということです。

 

新卒や2年目はまだ経験が浅い分先輩看護師からミスのないよう注意されることが多いですよね。

 

これはどの先輩看護師もミスをしたり、失敗しそうになった経験があるからこそ、先輩が注意しているということもあります。

 

しかし、ミスを引き起こさない方法があるならば知っていて損はありません。

 

そこで、ミスが起こりやすい状況対策をまとめたので紹介します。

 

チェックや確認不足があった

看護師は常に患者様の治療に関わる職業であり、患者様の情報だけでなく必要な薬剤検査などとも密に接する機会が多いです。

 

これらにはチェックや確認が必要ですが、これらが不十分な場合にミスが起こってしまいます。

 

チェックや確認が不十分で怒ってしまうミスの例は

  • 必要な薬剤の量・時間を間違える
  • 患者様の取り違い
  • 検査時間を間違えた

などがあります。

 

必要な薬剤の量や時間を間違えるというのは、特にインスリンなど患者様によって指示が異なる薬剤で起こりやすいです。

 

インスリン注射、昇圧剤など持続して使用しているポンプ・シリンジ管理が必要な薬剤は微量でも間違えれば患者様の生命に関わる重大なアクシデントになってしまいます

 

患者様の取り違いでは、違う患者様に配膳してしまった違う患者さんに輸液をしてしまった違う患者さんなのに必要のない検査をしてしまったなどたくさんの例があります。

 

この例は特に、名前が似ている同じ苗字同じ病室などの間違えやすいポイントがあります。

 

検査時間を間違えるというのは、検査の時間をうっかり忘れてしまっていたりそもそも検査の時間事態を把握していない検査時間を間違えて覚えていた必要な検査を受けていなかったなんてことも稀に起きてしまいます。

 

必要な検査がされていないがため時には手術が遅れてしまう、なんてことも起こってしまいます

 

 

改善方法

チェック・確認漏れに効果のある対策としては、

  • 指差し確認
  • 声を出して確認
  • ダブルチェック

となります。

 

重大な薬剤では、ダブルチェックを約束事としている現場も多いですが、確認は積極的に行うことでミスがグンっと減ります

 

患者様の取り違えが起こりやすのは同じ苗字や似た名前などの患者様で起こりやすいです。

 

同姓同名の患者様が入院してきたなんてことも稀に起こります。

 

その際には、

  • 同じ苗字の人は病室を一緒にしないこと
  • 似た部屋番号(607号、617号など)にしない

という病棟単位での対策をとることが推奨されます。

 

検査についての確認は、検査係などがいる病院や病棟では受け持ち、係でチェックできるためダブルチェックとなります。

 

そうでない場合には、

  1. 受け持ちの患者様が検査が指示があるかカルテで確認
  2. 検査入力されているのか
  3. 患者様には検査があることを伝えているのか

この3点を順に朝の情報収集の際に同時に行うことで検査漏れが減ります。

時間に追われ、焦っていた

これは、看護師はどの職場でも人員不足があり、バタバタしている現場が多いことも起因しています。

 

この雰囲気に飲まれてしまうと焦ってしまい、冷静に考えればありえないミスをしてしまうこともあります。

 

患者さんの訴えを忙しいからと流して聞いてしまい、後にそのことがクレームにつながってしまう例もあります。

 

焦っていると、確認事項を忘れてしまったり余計に追い詰められてしまうなんてこともあります。

改善方法

看護師の職場はピリピリしていたりバタバタしていたりと何かと忙しないことが多いです。

 

特に急性期病棟ではその雰囲気が顕著に現れます。

 

しかし、その雰囲気に飲まれてしますと焦ってしまい、その焦りがミスを招くことにつながってしまいます。

 

そのため、良い意味でマイペースをもつということが大切となります。

 

この良い意味でのマイペースというのは、バタバタしている時こそ、自身のやるべきことを冷静に考え行うということです。

 

そして、焦りそうになった時には深呼吸して一旦気持ちを落ち着けるというのも実に効果的です。

反省・振り返りができていない

何度も同じミスをする人の特徴として、反省や振り返りができていないということがあります。

 

小さなミスでも何度も同じミスをすれば、患者様からだけでなく、先輩や同僚からも不信感を生むことにも繋がってしまいます。

改善方法

ミスをするということは何か原因が必ずあります。

 

その原因が何かを反省や振り返りができないと何度も同じ失敗を繰り返してしまいます

 

同じミスや失敗を繰り返さないためには、必ず反省・振り返りを十分に行うことが大切となります。

 

インシデントやアクシデントを引き起こしてしまった際、多くの病院・施設ではレポートを記入します。

 

このレポートをミスしたから、仕方なく書いていると思ってませんか?

 

このレポートを書く作業は、自身が行った行動の振り返りと対策を考える機会を設けるためにも必要なことです。

 

なぜ失敗したのか、その原因はなんなのか環境がそうさせている要因はないのか、同じことを繰り返さないようにするためにはどうしたらよいのかを考えましょう。

 

この際に行動レベルで振り返ることができれば大抵の人は同じ失敗は繰り返しません

 

振り返りの例として、薬剤を間違えてしまったことを例に行動レベルで振り返ってみます。

 

例)607号室の山田太郎さんのに使うべき抗生剤を607号室の山本太郎さんに使ってしまった。

 

何故間違えたのか

  • 苗字は違うけど下の名前が同名、病室も同じだったから勘違いをしてしまった
  • カルテや指示書で指示を確認していなかった
  • 抗生剤を使う前後に患者さんの名前を確認していなかった

改善策

  • 同名、同姓の患者さんは病室を変える
  • 指示はいつ、誰に出されたのかカルテ・指示書で確認する
  • 薬剤を使う前に患者さんに名乗ってもらう。
  • 名乗れない患者さんはネームプレートなど名前を確認できるものをチェックする
  • 点滴や薬剤は使用する患者さんのラベルを貼る

 

この例の様に行動レベルで振り返ることで、同じミスをしないように自身でチェックできます。

 

このように振り返れば、同じ間違えは起こりにくくなります

失敗をいつまでも引きずっている

ミスをしてしまい、落ち込む気持ちはわかります。

 

特にカンファレンスをして病棟にインシデントとして共有されるときなんて、その場から消えたくなり、かなり落ち込みますよね。

 

しかし、起こしてしまったミスをいつまでも引きずっているとさらにミスを呼ぶことにもつながります。

改善方法

ミスや失敗をした時は反省はもちろん必要ですが、気持ちを切り替えて業務にあたりましょう。

 

ネガティブな気持ちのまま仕事をしていると何故か、ミスは続いてしまいます。

 

これは、引き起こしてしまったミスのことを考えるあまり、これから行う仕事について考えることがいつもより少なくなり、視野が狭くなってしまっているためです。

 

そのため、指導している新卒や2年目などの後輩が失敗をしたときにさらに説教をすると、萎縮してしまいミスを連発させてしまうことにつながることが考えられます。

 

ミスをしたときは本人が一番ショックを受け落ち込んでいるため、責めるのではなく何故失敗してしまったのか、これからどう対策するのか一緒に考えるなどして向き合うようにしましょう。

 

気持ちの切り替えが難しい時には友人と遊びにいったり趣味に没頭する時間を作るなど気分転換できることに打ち込むと気持ちをリセットできます。

他人のミスは他人事と思っている

病棟カンファレンスで、インシデントやアクシデントの共有の際に自分じゃなくてよかったとホっとしてしまうことありませんか?

 

このような誰かのミスに他人事でいると、全く同じような状況になったとき同じようにミスしてしまいかねません。

 

病棟で共有する意図として、同じ状況下で同じミスがないように共有しているということを理解しましょう。

改善方法

他の人が起こしたミスや失敗であったとしても自分がミスしたと仮定してその原因や対策、予防策を考えるようにしましょう。

 

インシデントもアクシデントも新卒でもベテラン看護師でも誰でも起こりうることです。

 

そのため、病棟共有では自分のことのように考えるのはもちろん、似たようなミスが過去にもある場合では何故似たようなミスをするのか分析も必要になります。

 

リスク委員会や医療事故対策委員会などが病院にある場合には過去のインシデント・アクシデントレポートを読むことが可能な場合があります。

 

その際には過去のレポートを読むことでもミスを減らすことにつながります。

まとめ

看護師を辞めたくなるくらいのミスを引き起こしてしまったから、看護師を辞める方向に考える人がいます。

 

特に新卒や2年目でミスをしてそのまま看護師を続けていいのか悩んでいるというのは何人も見てきましたし、私自身も考えたことがあります。

 

しかし、どんな看護師でも大なり小なりミスはします。

 

このミスをした時にどう対処するのかが大切なことであって、ミスをしないように対策や予防策を考え行動することが看護師として成長することにつながります。

 

ミスをしやすい状況やその対策を考え、前向きに成長できる看護師を目指しましょう。

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